昔は「カフェオレ」、今は「カフェラテ」

  • 2020-02-27
  • 2020-02-27
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ボクはよくコーヒーを飲みます。
しかも以前の仕事でエスプレッソカフェを地域で初めて出店させたことがありました。

よく考えてみると、昔は「カフェラテ」って一般的じゃなかったですよね。
最近になって「カフェラテ」という言葉を聞いても特別感が無くなってきたと思います。

さて、この「カフェラテ」ですが、「カフェオレ」と何が違うのでしょうか?
・「オレ」はフランス語で牛乳
・「ラテ」はイタリア語で牛乳

一緒じゃん!と思いますが、そもそものベースとなるコーヒーの抽出方法が違います。

一般的に
・「オレ」ドリップコーヒー   + ミルク
・「ラテ」エスプレッソコーヒー + ミルク

何かおかしいですよね。
言葉を変えるんだったら「カフェ」の方だろう!と突っ込みたくなりますが、一般的にはこのような違いです。

こんなに日本に「カフェラテ」が広がったのは、きっと大手アメリカのコーヒーチェーンの力ですよね。一般的でなかったものを一般的にした力はすごいものだと思います。

以前はこんなのコーヒー自体がバラエティに富んでなかったものを、バーテンダーが作るようなかたちで面白さが加わったのだと思います。
リキュールベース(他のお酒でもいいですが)にして色々なカクテルを作るのと、コーヒーをベースにして色々なメニューを作っていくのとは同じですよね。

作り手の技を見せる要素が加わり、その人たちをバリスタと呼ぶようになり、お客様への演出をプラスアルファして付加価値の高いおしゃれな飲み物に育ったのだと思います。

また、コーヒーにはご存知の通り産地があります。産地によって違いがあり、気候によっても味の変化があります。
これはワインの原料、ブドウと同じですよね。
ワインの専門家「ソムリエ」は産地を理解して味の違いがわかり、さらに育った年の特徴まで把握しています。

一般的に飲まれているコーヒーに「バーテンダー」と「ソムリエ」の要素を追加して「バリスタ」というカッコイイ職業が生まれたと思います。

今ではアメリカの大手コーヒーチェーンのブラックのエプロンが憧れになるような時代になりました。昔の町の喫茶店でサイフォンやドリップしているおじさんもカッコイイのですが、欧米の演出にみんなが惹かれたということなのでしょうかね。

「カフェラテ」と「カプチーノ」
よく「カプチーノ!」ってオーダーをして「ここのカプチーノは苦いな」なんて言っている人を見かけたりしませんか?
きっと「カフェラテ」を想像して「カプチーノ」をオーダーしてしまっていると思うのですが、カフェラテよりも苦くて当然です!

「カフェラテ」 フォームミルクの液体を主にエスプレッソに合わせたもの。
「エスプレッソ」フォームミルクの泡だけをエスプレッソに合わせたもの。

エスプレッソにミルクの雰囲気を合わせたものが「カプチーノ」なので、きっと想像しているものと違うオーダーをしている人がいると思います。

このお店の「エスプレッソは美味しい!」とわかっていれば、「エスプレッソ」そのまま、もしくは「カプチーノ」をオーダーする勇気はあるのですが、ボクはあまりオーダーしたことがありません。

随分昔にイタリアでカッコつけてエスプレッソを飲んだ時に、日本で飲んだエスプレッソとはまるで違うものだと思ったのを憶えています。
「苦い」という感覚ではなく「濃い」という感覚でした。

日本にも今はこういうエスプレッソを抽出するお店があると思いますが、昔はなんか「苦い」だけだったんですよね。

これがきかっけでコーヒーが好きになってしまい、自宅に小さなエスプレッソマシンを置いて日常生活でフル稼働しています。
エスプレッソマシンが壊れた時にはまるで冷蔵庫が壊れたような騒ぎになります・・・。

ちなみに、
ボクはグァテマラのミディアムローストよりもちょっと濃い目にローストされた豆でエスプレッソを抽出するのが好きです。

ダメだ、飲みたくなってくる。
エスプレッソマシンの電源を入れに行ってきます・・・。

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